ハーシムの息子アブドゥル=ムッタリブにはアブドゥッラーフ、
アブー=ターリブ、アッバースら息子たちがいた。この内、アブドゥッラーフの息子ムハンマドは男児に恵まれぬまま末娘
ファーティマとその夫でアブー・ターリブの息子の
アリーとの間にのみ血統が残ったため、実質、ハーシム家はアリー家を含む
アブー・ターリブ家と
アッバース家に大きく分けることができる。
ハーシム家をはじめ、預言者ムハンマドやアリーの一族は歴史的にムスリム社会で敬意を受け、さまざまな尊称で呼ばれて来たが、特に預言者の血筋を引くファーティマ、アリー家の人々の場合、おおよそフサイン家の成員を
サイイド(シーア派のイマームはこの系統)、ハサン家の成員を
シャリーフという尊称が用いられて来た。地域によってはシャリーフのみや、ミール、ハビーブなども使われている。