日本の
市町村にあたるが、フランスには日本のような行政上の
市、町、
村の区別ははない。地図上に「都市」も「村」も存在しない。人口80万人の
マルセイユも、200人程度の
カマンベールもコミューンである。そのため、通例、日本の自治体の規模に合わせて「マルセイユ市」、「カマンベール村」のように翻訳される。人口がほぼ日本の半分のフランスに、日本の市町村数の20倍ほどの3万8千のコミューンがあり、規模は日本の市町村より小さいものが多く、
コルビエールのように人口が26人のコミューンもある。この点はイタリアの
コムーネと共通している。
フランスの県や地域圏とは異なりコミューンの歴史は古く、起源は中世に以前にさかのぼり、ローマ時代に成立したものもある。19世紀には議会と首長の公選制が導入されている。日本の市町村と比べるとコミューンの規模は小さく、平均人口は約1500人で、約9割が人口2000人未満である[前掲書、200頁]。